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夜のお供に大人の睡眠朗読集

チャンネル登録者数 1490人

937 回視聴 ・ 8いいね ・ 2025/06/16

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   / @otonanosuimin  

【作品名】
義父とハプニング...嵐の夜に2人きりに夫の不満から妻は・・・【朗読/小説/睡眠/BGM】

【ストーリー】
寂しさを埋めるために、嵐の夜、義父と二人きり。夫の不在で始まった禁断の関係。優しい手に触れた瞬間、女性が目覚めた。

結婚して五年が経った。夫のけんじは仕事で海外出張が多く、私は一人で過ごすことが増えている。最初の頃は寂しくても我慢できたが、最近は孤独感が日に日に強くなっていくのを感じていた。夫の実家で同居しているため、義父のともやさんがいるのが唯一の救いだったかもしれない。

ともやさんは六十歳を過ぎているが、まだまだ若々しい雰囲気を持っている。義母が亡くなってから十年、一人で生活していたところに私たちが同居することになったのだ。優しく穏やかな性格で、私にも実の娘のように接してくれていた。

その日も夫は海外出張で不在だった。もう二週間も帰ってきていない。電話もメールも仕事が忙しいらしく、短い連絡しかこないのである。私は夕食の準備をしながら、またひとりぼっちの夜が来ることを思うと胸が締め付けられるようだった。

夕方から空模様が怪しくなってきた。黒い雲が低く垂れ込めて、遠くで雷鳴が聞こえ始める。天気予報では台風が接近しているという。私は急いで洗濯物を取り込み、雨戸を閉め始めた。

ともやさんが仕事から帰ってきたのは、ちょうど雨が降り始めた頃だった。お帰りなさい、と私が声をかけると、ただいま、のぞみさん、もう嵐になりそうだね、と彼は濡れた傘を玄関に置きながら答えてくれる。その優しい声音に、私は少し安堵を覚えたのである。

夕食は二人きりで食べた。テーブルを挟んで向かい合い、静かに箸を動かす。外では雨脚が強まり、時折稲光が部屋を照らし出していく。こんな日は早く寝た方がいいね、とともやさんが言うので、私も頷いた。

食後、私はお茶を淹れてリビングに運んだ。ともやさんは新聞を読んでいたが、私が来ると顔を上げて礼を言ってくれる。そして、けんじから連絡はあった?と聞かれたので、今日もメールが一通だけです、と答えた。

寂しいでしょう、と彼が言った。その一言に、私の目から急に涙が溢れそうになる。慌てて俯いたが、ともやさんは全て察してくれたようだった。無理しなくていいよ、と優しく言ってくれたのである。

突然、激しい雷鳴が轟いた。同時に部屋の明かりが消える。停電だ。真っ暗な部屋で、私は思わず小さく悲鳴を上げてしまった。すぐにともやさんの声が聞こえてきて、大丈夫だよ、懐中電灯を持ってくるから、と言ってくれる。

しばらくして、小さな光が近づいてきた。ともやさんが懐中電灯を持って戻ってきたのだ。ロウソクもあるから、明かりは確保できるよ、と言いながら、彼は手際よくロウソクに火を灯していく。オレンジ色の炎が、部屋に温かな光をもたらした。

二人でソファに並んで座った。いつもなら適度な距離を保つのに、今夜は自然と近くに座ってしまう。外では嵐が激しさを増し、雨が窓を叩きつけている。まるで外界から切り離されたような、不思議な空間が生まれていた。

のぞみさんは本当によく頑張っているね、とともやさんが言った。けんじのことも、この家のことも、全部一人でやってくれている。私なんか何もできなくて申し訳ないよ。その言葉に、私は首を振った。

そんなことありません、ともやさんがいてくれるから、私は寂しさに耐えられるんです。正直な気持ちを口にすると、彼は少し驚いたような表情を見せた。そして、ありがとう、と小さく呟いたのである。

ロウソクの炎が揺れる中、私たちは他愛もない話をし続けた。仕事のこと、近所の出来事、テレビ番組の感想。でも、話題は次第に個人的なものへと移っていく。私は結婚生活の不安を、彼は妻を亡くした後の孤独を語り始めたのだ。

気がつくと、私は涙を流していた。夫への不満、将来への不安、そして今感じている寂しさ。全てが堰を切ったように溢れ出してくる。ともやさんは黙って私の話を聞いてくれていた。

泣かないで、と彼が優しく言った。そして、そっと私の頬に触れる。その温かな手のひらの感触に、私の中で何かが崩れていった。こんなに優しくされたのは、いつ以来だろうか。夫は仕事ばかりで、私のことなど見ていないのに。

ともやさん、と私は彼の名前を呼んだ。彼は困ったような顔をしながらも、手を離そうとはしない。いけないことだとわかっているのに、私はその手に自分の手を重ねてしまった。温もりが伝わってきて、心臓が激しく脈打ち始める。

のぞみさん、これ以上は、と彼が言いかけた。でも私は首を振る。今だけでいいんです、この寂しさから救ってください。そう懇願すると、彼の瞳が揺れた。葛藤しているのがわかったが、やがて私を優しく抱き寄せてくれたのである。

彼の胸に顔を埋めると、懐かしいような安心感に包まれた。父親のような、でもそれとは違う感情が湧き上がってくる。こんなにも人の温もりを求めていたのかと、自分でも驚いてしまう。

ごめんね、俺も寂しかったんだ、とともやさんが呟いた。その声は震えていて、彼もまた同じように孤独を抱えていたことがわかる。私たちは寄り添い合う二つの魂のように、お互いの存在を確かめ合っていた。

嵐は一向に収まる気配を見せない。むしろ激しさを増していくようだった。でも、不思議と恐怖は感じなかった。ともやさんの腕の中にいると、全てから守られているような気がしたのである。

私たちはしばらくそうしていた。言葉を交わすこともなく、ただ抱き合っているだけ。でも、それだけで心が満たされていく。こんな感覚は初めてだった。夫との関係では味わったことのない、深い安らぎがそこにはあった。

突然、私は顔を上げた。ともやさんと目が合う。ロウソクの光に照らされた彼の顔は、いつもとは違って見えた。男性としての色気を感じてしまい、私は戸惑う。これはいけない、理性ではわかっているのに。

でも、彼が私の髪を優しく撫でると、理性など吹き飛んでしまった。まるで大切なものを扱うような、その丁寧な仕草に心を奪われる。私は目を閉じて、その感触に身を委ねた。

のぞみさん、君は本当に美しい、と彼が囁いた。けんじは馬鹿だよ、こんな素敵な人を一人にしておくなんて。その言葉に、私の目から再び涙が零れる。でも、今度は悲しみの涙ではなかった。

私も思わず告白してしまった。ともやさんといると、女として見られている気がするんです。夫はもう私のことを空気みたいにしか思っていない。でも、あなたは違う。私をちゃんと見てくれている。

俺にとって君は特別な存在だよ、と彼が答えた。最初は息子の嫁としてしか見ていなかった。でも、一緒に暮らすうちに、君の優しさ、強さ、そして寂しげな表情に惹かれていった。こんな気持ちになるなんて、自分でも驚いているんだ。



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