
人生は七色
チャンネル登録者数 7人
405 回視聴 ・ いいね ・ 2025/06/22に公開済み
「おい、ジジイ。」
「アメリカの本物の戦争も知らないくせに、なんで俺たちの仕事場にいるんだ?」
その冷たい声が、米軍基地の物資倉庫に響きました。
言葉を浴びせられたのは、白髪混じりの短髪に深く刻まれた皺、やや小柄で痩せ型の体格をした一人の日本人男性でした。
山口と呼ばれる70代後半のその人は、軍の制服に似た簡素な作業服を身にまとい、手には物資の点検表を静かに握りしめていました。
周りを囲む若い米兵たちの視線は冷たく、まるで場違いな老人を見るような軽蔑の色が浮かんでいます。
山口はその視線を受けながらも、表情を崩すことなく、丁寧な口調で答えました。
「すみません...私はただ物資を確認しているだけです。これが私の仕事なんです」
片言の英語でしたが、その声には妙な落ち着きがありました。
「ハッ、適当な英語で偉そうに。どうせ日本のしょぼい戦争しか知らないんだろ」
若い兵士の嘲笑が響くと、他の兵士たちもそれに続いて笑い声を上げました。
山口はそれでも表情を変えることなく、淡々と作業を続けています。
その姿はまるで、長い年月をかけて磨かれた石のように、静かで動じない威厳を湛えていました。
「戦争を知らない者に、軍の仕事は任せられない」
山口の小さくつぶやいたその言葉は、誰の耳にも届きませんでした。
しかし、この時まだ誰も知らなかったのです。
この老人が、かつて戦場で数々の兵士を救った伝説の人物であったということを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🌈ようこそ、『人生は七色』チャンネルへ。
このチャンネルでは、さまざまな人生の物語を、創作ストーリーの朗読としてお届けしています。
誰かの静かな勇気。
ふと心に灯る優しさや気づき。
そんな“人生の色”を感じられる物語に、耳を傾けてみませんか?
日々のひとときに、物語の彩りを。
どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。
🔔 チャンネル登録・高評価で応援いただけると嬉しいです。
💬 コメント欄で、あなたの感じたことや思いをぜひお聞かせください。
🍀 ご自身やご家族の思い出やエピソードをお寄せいただければ、物語としてご紹介することもあります。
#感動する話 #スカッとする話 #人生 #シニア #感動ストーリー #スカッとストーリー #朗読 #シニア向け #60代 #70代 #80代
※この作品は創作です。登場する人物・団体・名称等はフィクションであり、実在のものとは関係ありません。
※本動画は創作ですが、視聴者の方の体験や想いをもとに再構成している場合があ
コメント
使用したサーバー: wata27
コメントを取得中...